H20.3.20 「脳の不思議!」
< 2月の中旬、NHKテレビで2夜連続で「闘うリハビリ」という番組をやっていました。番組の看板として、元巨人軍の長嶋監督が出ておりました。
まず一夜目の内容は、脳の細胞が脳出血などでやられるとそこに対応する機能は回復しないとされていたものが、回復する例が数多く報告されている。現在では科学の進歩により、脳の中の状況を簡単に調べられるようになったので、回復した時の脳を見てみたら、壊れたところは確かにそのままだが、脳が他の部分を使ったり、バイパスを作ったりして対応しているとのこと。つまり発症当座は動かせないとしても、動かす努力を続けると、脳の中に新しい経路が出来て動かせるようになるということでした。番組では2週間入院して動かせる方の手はグローブをはめさせたりして一切使わせないようにして、1日6時間のリハビリ(動かない方を積極的に動かす)ことをやると、入院前と終了時では格段に動かせるようになっている事例を紹介していました。1日6時間のリハビリ、思うように動かせない苛立ち。相当の努力でした。でも結果としては驚くほど動かせるようになっていました。
ここで大切なのは、あきらめたら何も起こらない、おしまいだということです。努力すれば脳が変わっていく、動かせるようになるということです。長嶋監督の言葉「リハビリはうらぎらない!」。現在の長嶋監督の目標は走ることなんだそうです。
第二夜目は、リハビリを開始する時期は早ければ早い方が良いということをやっていました。ただし安静にしておきたい脳の医者と早く動かしたいリハビリの医者とのせめぎ合いの中で、いかにその人にとってなるべく早く、またどの程度のリハビリを施していけるかが問題なんだそうです。番組の事例では一人の患者に脳医およびリハビリ医の二人がついて細かい情報交換をしながら対応して、これも目を見張るほどの回復を見せた例を紹介していました。医師不足が問題になっている現在こういう体制を作り出すことは中々難しいと思いました。
リハビリ関連の本のご紹介
『脳のなかの身体』、宮本 省三 著、講談社現代新書、740円(税別)
この本ではイタリアで開発された「認知運動療法」を紹介しています。身体を動かすためには、まず脳のなかの身体イメージを作らないとだめだというものです。したがって、身体を動かせば脳が回復してくるという従来のやり方に一石を投じるものです。脳卒中だけでなく、脳性まひ、脊髄損傷など思うように身体を動かせなくなった場合における考え方、対処法です。ちょっと難しい感じもしますが、眠れない時に読むといいかも^_^;
H20.3.13 「そんなのあり?」
知り合いが病気で入院しました。口から食事ができない状態ですので、鼻から管を小腸まで入れて栄養補給を行っていました。食事(液体)は直接小腸に入ってしまうので味もへったくれもありません。ほんとに「味気ない」食事です。朝400ml、昼と夜が各600mlで一日の合計が1,600mlでした。100mlあたり100kcalですから合計1,600kcal。糖尿病食と同じくらいのカロリーです。
お茶漬けさーらさらというくらいですから、液体の食事はさらさらート流し込んでおしまいと思いきや、小腸に直接入れると下痢を起こしやすくなるそうな!そこで医者からは100mlを1時間で入れるようにという指示があるのだそうです。…ン!?(?_?)100mlを1時間ということは、1,600mlでは16時間!
つまり起きている間中入れっぱなしということですよ!しかも「お食事中」は体を立てておかなければならないとのこと。つまり横になっていはいけない!入院患者が寝ていられない…そんなのあり?
聞くところでは前日の夕食がなんと夜の10時過ぎたとのこと。翌日もこれでは大変だと言っていたら、年増の看護師さんが現れいつもより早いピッチで液を入れた。彼女いわく「先生の言うことをまともに聞いていたら患者さんがたまらない!若い子たちはその辺の融通が聞かないんだから!」とお怒りになっていました。…確かに^_^;
さすが、だてに年食ってないなあと感心した次第です。
もう一つびっくりなお話し。スポーツニュースでやっていた話題です。
マラソンの男女双方の世界記録保持者が今度の北京オリンピックには出場しない模様であると…。その理由が、なんと…おふたりとも「喘息持ち」なんだそうで、悪名高き北京の汚染大気の中では喘息の悪化が予想されるので出場しないようです。
皆さん!心肺能力の最高峰であるように思われるマラソンの世界記録保持者が男女ともそろいもそろって喘息持ち!信じられますか?
喘息を患って、空気がうまく吸えない状態の中で少ない空気でも耐えられる能力がついたのかしら…と考えた次第です。
H20.2.20 「三つ子の魂…!?」
先日知人に聞いた話では、幼少(4歳~12歳)のころに夢中になったことが将来の自分に少なからず影響を与えているのだそうです。
その話を聞いて自分自身のことを考えてみました。僕の場合、幼稚園の頃に同級生に毎日のように紙芝居を作って聞かせていたことが思い出されました。つまり話を作って人に聞かせるのが好きだったんですね。
今現在僕は「運動指導員」という肩書で仕事をしているわけですが、その実、自分は体を動かすわけではなく、ほとんど「口」で商売をしているのです。この仕事でやっていけているのは、「説明が分かりやすい!」という評価をいただいているからなのだと感じておりますが、どうやらこの能力?はどうやら幼稚園の頃に培われたんだと確信した次第です。その自分が好きだったことを職業にしている現在の僕はなんと幸せなことなんでしょう!
知人によると、幼少の頃に夢中になったことと関係ない仕事に就いたりすると、特に不幸であるというわけでもなくても、潜在的に「自分がやりたいことはこれではなく、他に何かあるはずだ!」と感じるのだそうです。
また、その幼少の頃に、やりたいことがあってもそれを何らかの理由で禁止されたりしてしまうとそこにすっきりしないものが生まれてしまうのだそうです。その場合はやはり特に親の介入が考えられますね。自分が興味があることを、応援しないまでものびのびやらせてもらえる環境は、こうして考えると誠に幸せなことだと思われます。
僕の場合、水泳を含めておおむねやりたいことをのびのびやらせてもらったかなあという思いがあります。今更ながら両親に感謝、感謝です。
皆さんはどうですか?昔夢中だったこと今と繋がっていますか?
H20.2.15 「使えなくなったギャグ!?」
今まで、インスタントコーヒーをごちそうになる時、「どれくらいの濃さにしますか?」と聞かれたら、「僕の頭の毛くらいで!…アメリカン!」と答えておりました(*^_^*)ところが昨日同様の状況で、このギャグを使おうと思ったところで……。そうです!以前とは頭の毛の状態が変わっているのです。
つまり今の状況で「僕の頭の毛ぐらいで!」とお願いすると、ひょっとして「さ湯」が出てきたりして!(>_<)
H20.2.9 「過ぎたるは…」
ある人の話、ある本に、「体に良いことばかりでは体がなまる!時には刺激になる毒を入れてあげた方がいい!」と聞き、なるほどと納得いたしました。考えてみれば同じ環境なのに、ある菌にやられてしまう人と大丈夫な人がいる。これはその菌に対しての耐性があるか、無いかなんですね。言い換えれば日頃その菌(毒)に馴れていれば問題ないという訳!ちなみに我が家では消費期限切れの食品を食べるのは、正確に言うと食べさせられるのは僕だけ!家内曰く「あなたは、絶対あたらない!」のだそうで^_^;…それで宝くじも当たらないのか?
先日、お泊りの時の夕食が、しゃぶしゃぶの食べ放題だったのです。そこで意地汚さも確かに否めないのですが、「たまには体に悪いことをしてやれ!」とばかりに、牛、豚肉のしゃぶしゃぶをのどのところまで詰め込んでみました。これで大量でくさーいウンチが出て、いつもより少々トレーニングして体重調整すればOKと考えていましたが、甘かった!
徐々にひどい口内炎になってしまったのです。口を大きく開ければ痛い、水はしみるなどなど(>_<)また運悪く丁度その時にインドからのゲストの接待でからーいカレーを食べまして、これがまた効く―(>_<)
誤解なさっている人がいるかもしれないので言っておきますが、僕は基本的には虚弱体質でとってもデリケートなんです。(*^_^*)玄米もちょっと硬かったりするとすぐに口内炎に!
約2週間もの間このひどい口内炎に悩まされてしまいました。やっぱり刺激は適度でなくっちゃいけません!
H20.1.6 「新年明けましておめでとうございます」
今年のお正月は「子年」だけに文字通り寝(ね)正月でございました。思い起こせば、昨年の正月は地球のほぼ裏側のペルーにおりました。元旦は標高約4,000メートルに位置するチチカカ湖で迎えました。その時のことを思い出すと、何とも胸のあたりが息苦しく、頭は締め付けられるような感じがして、吐き気までもようしてきてしまいます。(>_<)人間の体は覚えているんですねえ!
昨年の暮れに面白い本を読みました。ご紹介します。
「腰痛は脳の勘違いだった-痛みのループからの脱出-」戸澤洋二著 風雲舎
この内容についてはかわら版の最新版に書きましたのでそちらをご覧ください。
この本に書かれている脳の働き(動き)は、なかなか治りにくい「病気・疾患」を考える上で今後おおいに参考になると思いました。
さてさて、一つ歳をとる以外に、今年はどんな年になりますでしょうか?お楽しみ(^.^)
ちなみに年末ジャンボは見事外れました!かすりもしないとさばさばしますなあ^_^;
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